施工事例紹介
2010.11.27
扶桑町 I邸
どこか懐かしく、どこか暖かな、そんな門廻り。

レトロ感のあるマリンランプに灯がともれば、砂岩の淡く優しい色に、暖色の優しさが増します。そして、パープルファウンテングラスの花穂のえんじ色が、程よく差し色となって、シックな風合いとなりました。ライトに照らされた草姿のシルエットは、郷愁を感じさせます。

クラシック・ナチュラルがテーマの門廻り。
インド砂岩のフロア材は、ひとつひとつが異なる色合いが重なり、無限のグラデーションは趣あふれるファサード空間を演出します。そのマットな質感は独特の乾いたアンティーク感があり、どこか懐かしさを感じる飽きのないデザインとなりました。
異国情緒を感じさせる銅葉を中心としたカーラーリーフ・プランツを植栽し、シックな色合いで落着きのあるカラーコーディネイトとしました。

1.ダークブラウンのアルミ板塀を背景に、パープルファウンテングラスとニューサイランの銅葉色がアクセントに。 2.ピンコロ石の照明台。グラーデーションが淡く優しいです。 3.ファサード全景。ポストの質感、砂岩の素材感、そして全体の色合いなど、クラシック感やアンティーク感を意識しました。 4.目地の化粧砂利。2種類の石を使うことで変化を。ディコンドラの銀葉がドライ感を強調させます。 5.ウェストリンギアのシルバーグリーン。

季節の移ろいを感じる庭。
季節の風が暮らしのシーンを彩る。

砂岩ピンコロを積み上げて水栓壁を造作し、お庭のフォーカルポイントに。インド砂岩特有の淡いペールトーンのグラデーションが、お庭全体に深みと趣を与え、それでいて植物の美しさを邪魔することなく、際立たせてくれます。晩秋の木枯らしが、庭の草木を彩り、趣き深い情景です。

計画当初、施主様のご要望は「森のような雰囲気のするナチュラルなお庭にして欲しい。だけど鬱蒼する感じではなく、モダンさもあるイメージにして欲しい。」とのことでした。そこで大株のアオダモをデッキ際の庭の中心に植栽し、奥に水栓壁を配置して、風景を重ねることにより奥行深さを演出しました。また水栓壁の周辺には、ジューンベリーやタカノハススキを植栽して、野趣ある雰囲気としました。これらのテクニックによって、デッキから見た風景は、緑豊かなナチュラル感のあるお庭となりました。また砂岩やゴロタ石を多用し、鬱蒼としない乾いた感をだして、野暮ったくないよう心掛けました。
「朝起きて、お庭で水遣りするのが楽しみ」と奥様。新緑のころはまた一段とこのお庭の魅力がたくさん溢れると思います。

6.アオダモの幹肌。まだら模様が美しく、枯れ姿も綺麗と言われています。 7.サルビアのダークパープルがエレガントな印象です。 8.庭全景。高さの違う植栽を植えて、変化に富んだ植栽計画。 9.ウッドデッキからの眺望。手前に植栽することにより、景色が重なり合って奥行感が増します。