先日、
お花を買い付けに行くと、チューリップの苗が。
色鮮やかで。
春の訪れを告げる、チューリップ。
現在も過去も、
日本でも、海外でも、
いつの時代にも世界中で、人々の心を魅了してきました。
今回、
マジメなお話し・・・・・・。
チューリップといえばオランダ。
なぜ、「チューリップ=オランダ」なのか?
約400年前。
17世紀オランダは、チューリップ狂乱時代。
当時、
オランダで大人気だったのが、
突然変異種の斑入りのチューリップ。
その中でも、一番人気なのが、「ゼンペル・アウグストゥス」。(左下絵)
球根1球が、現代のお金に換算して、1600万円で取引されていたというから驚きだ。
不思議な模様の入る、ブロークン・チューリップ。
それが、人々を熱狂させ、法外な値段で売買されていたのだ。
その模様は、
突然に現れ、数年後には失われてしまう。
その出現には偶然に頼るしかなかった。
当時のオランダ人は、
一角千金を狙い、ブロークン・チューリップの栽培に躍起になった。
それでも偶然にしか出現しない、レアな球根の取引は、ますます過熱した。
それで、球根1球ついた値段が、先に述べた1600万円。
その栽培歴史が、
「チューリップ=オランダ」というワケ・・・・・・・・・。
その後、時は経ち・・・・・・・、
ブロークン・チュリップの出現の解明されたのは、
1920年代のあるころ。
模様ができる原因とは、
なんと、
アブラムシやヒトが運ぶ、ウイルスなんだとか。
資産を投げうってでも高値で売買した、
当時のオランダの人々・・・・・。
その正体は、ウイルスに冒された病気のチューリップの球根。
病気の花に、熱狂し夢中になったのだ。
なんとも皮肉だか、
それが、今日のチュリーップの多品種に繋がっている。
美意識と、欲の渦巻く、
ブロークン・チューリップだ。