名古屋市名東区Sさま邸 n゜5
ご主人、店舗デザインのお仕事をされてて、今は退職されて。
奥様、服飾デザイン系のお仕事をされてて。
ご夫婦とも、デザインに造詣が深くいらっしゃって。
奥様は、茶道のお師範。
今は、ご主人もお茶をたしなまれて。
ご趣味も多く、とても素敵なご夫婦・・・・・・・・。
ご自宅に茶室を増築されて、
それに伴い、お庭の改装。
基本コンセプトは、
和洋折衷の庭。
ナチュラルから、和風へのグラデーション。
リビングからの景色は、ナチュラルに。
なぜなら、既存のバラを楽しみたいから。
だけど、茶室に向かって茶庭の風情を。
しかし、コテコテの和風にするでもなく、現代的な和風のしつらいで。
さらには、茶庭の理屈も踏襲して。
そんな、ミッション。
ウォークスルー・ビューの要領で。
順序だててご案内・・・・・・・・・・・。
まずは入口から通路を抜けて、庭を見て。
園路の先、写真左側。
枝葉に見え隠れする、茶室のにじり口。
向かって右側には、パラソルとベンチ。
「腰掛待合」の意味合いで。
腰掛待合。
ベンチから、
客が、腰掛から眺める景色は、こんな感じ。
正面に、茶室のにじり口を見据え。
和の雰囲気を感じさせない佇まい。
緑豊かな、ナチュラルな佇まい。
亭主の迎付の合図を受けて、露地の歩を進め。
ナチュラル~和。
そんなグラデーション。
露地を進むにつれて、和の風情が漂って。
「露地」とは、
茶室へと誘う通路。園路。
山深い路を、清浄な心持ちで、歩を進めるような空間。
その、道すがら。茶を飲む心の準備を整えて。
園路の延段の、その先に。
石のオブジェをしつらい。
灯篭としての構成。
銅管の筧から、したたる手水。
シャープな印象の、陶器の手水鉢。
現代風な、「つくばい」。
「つくばい」とは、茶室に入室する前に、身を清める大事な作法。
手を清め、身を清めて、茶室に入ります。
露地から見た、にじり口。
踏石を、一段二段を上って。
謙虚に、身をかがめて、茶室に入室します。
入室して、くぐり戸を振り返って。
戸を締めると、薄暗い茶室。
ようやく、茶席となるのです。
「露地」とは、
お茶をいただくため、
身を清め、心を構えるための、前段階の空間だと言えます。
だからこそ、
茶庭には、
約束事が多く存在し、その様式美が存在するといえます。
その様式美を、現代風にアレンジして。
ルール守って。
ルール崩して。
そんな、茶庭。
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