月別アーカイブ: 2017年11月

コンパクト

名古屋市昭和区Sさま邸   n゜2

 

名古屋市内の物件。

狭小地の外構。

 

エクステリア・スペースは、ほとんど駐車場。

デザインとしては、かなり限定されて。

 

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なにか、変化をつけることできないか・・・・・・・・・・・・・???

 

スペースが限られてる以上、床のテクスチャで変化をつけて。

 

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階段の構成を、大きく、伸びやかに。

タイルの目地を変則的に。

床のデザインで、変化をもたらす工夫を。

 

 

コンパクトに魅せる。

なかなかムズかしくて・・・・・・・・・・・・・。

 

 

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かにたま

日曜日。

たまたま時間が空いて、小学4年生の娘とお出掛け。

普段、土日となると打合せばかりで。

久しぶりに、どこか連れて行ってやろうと。

 

 

愛岐トンネル群。

愛知県春日井市、JR定光寺駅の近く。

旧国鉄の廃線跡で、昔に造られたトンネルを見学できるそう。

 

 

もう、なんでしょう。

廃線とか、廃墟とか。

そそられるワードででして。

 

 

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たまんない。

明治時代の赤レンガがたまんない。

 

もらったパンフによると。

1900年(明治33年) 名古屋~多治見間にて旧国鉄が開通。

1966年(昭和41年) 廃線になり、トンネル群も茂った藪に埋もれ。

2005年(平成17年) 40年のときを経て、発見されて。

今は、市民の方々で、ボランティア的に維持保存されているようでして。

 

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トンネルの中は、当時の機関車の煙のススが、赤レンガにこびりつき。

 

100年前の人たちは、手で掘って、ひとつひとつレンガを積んで・・・・・・・・・・。

土木に携わってる人間としては、そのマンパワーに圧倒されて。

それに、丁寧に積まれたレンガの美しいこと。

いろいろと感動して。

 

 

そんな感動してたら、

4年生の娘は、途中、すっかり飽きちゃって。

もう、帰ろう帰ろうとせがむので、

沢沿いの山道あるいてたら、こんなんゲットして。

 

 

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サワガニさん。

うちの娘。

ハサミで、指を挟まれながら、ゲットして。

娘のテンション。今日イチでした。

 

 

家で、飼いたいのだとか。

名前を、「かにたま」と名付けてやりました。

そんな秋の休日。

 

 

 

乾いた北風

冬は、突然にやってくる。

 

見上げると、冬の空。

 

重く沈んだ鉛色の雲。

 

儚げな陽が、差し込んで。

 

 

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鼻をすすると、

北風の冷たさを感じて。

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乾いた切なさを感じます。

 

そんな冬の始まり。

 

 

ペラさに辟易して

愛知県春日井市Tさま邸   n゜2

 

昔。

年老いた大工さんから聞いた話し。

 

 

「厚みって、見えなくても分かる」

そんなこと、仰ってました。

 

 

「昔の家は、今の家と違って、壁が厚かった。」

 

「外から家を見ると、壁の厚さなんて見えないのに、壁が分厚いんだよ。分かるんだよ。

見えないのに、厚みって分かるんだよ。」

 

「それときたら、今の家は・・・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

そんなこと思い出しながら、現場の作業を見てました。

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大きな、切り出しの石材。

一枚100~200キロぐらいあるでしょうか。

大きな石だと、300キロ近いものも。

クレーンで吊って、一枚づつ丁寧に据えて。

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目地を埋めると、表面的には厚みは分かりません。

 

 

だけど、

分かるんです。

石の厚みが。

踏みしめると、分厚さが伝わります。

ペラくないんです。

 

 

 

 

何事においても、そうかも。

年老いた大工さんの言葉を思い出します。

 

 

そんな、厚みのある人間になりたいな。

 

 

おのれのペラさに、辟易して。

そんな晩秋の、ある一日。

 

 

 

 

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おはなのおけいこ n゜18

先日のおけいこで、

 

先生、珍しく剣山を持って来て。

 

 

正統流派の花型で、お花を活けてくださいまして。

 

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大きな流派の華道においては、型には決まりがあって。

この位置に、この花。

この寸法で、この枝。

この比率で、葉を置いて。

美しく見せるための、決まりごとがあって。

 

 

うちの先生。

決まりごとを踏襲しつつ、型にハマらず、自由に活けて。

型よりも、自然の在るがままの美しさを表現するのに、重きを置いて。

 

 

とはいえ、

手前の、正統流派である基本のお花と、

後方の、お花と、型は大して変わらないんだとか。。。。。。

 

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華道にありがちな、堅苦しさはありません。

自然に在るがままに活けられてます。

でも、基本の型は、おんなじなんだとか。

 

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晩秋のイタヤモミジの紅葉。

 

艶やかなんだけど、悲しげな。

 

そんな、季節感。

 

木枯らしの切なさを感じる、秋の夕暮れ。

 

 

GARDENS nagoya おはなのおけいこ

■ 毎月第2、4木曜日(月2回)
■ 午前11時ごろより1時間半程度
■ 月謝¥5,000(花代含む)※欠席の場合、返金不可
■ 山田花翠先生 (花野会創師:創流1981年)
■ お問い合わせ 052-739-7173 窓口:由井(ゆい)
■ 見学無料  お気軽にお問い合わせください

省スペースで。

愛知県春日井市Tさま邸

 

市街地の中の物件。

スペース的な制約があったりして。

 

駐車場を2台分確保したら、

エクステリア的にディスプレイするのも難しく。

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隣地境界際に壁を造って、ウォールで演出したり。

アプローチに大天然石を使って、変化をもたらしたり。

フォーカルポイントとして、水栓壁を造ったり。

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制約あるなかで、デザインを表現して。

工夫をほどこして。

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石の質感が、

とても味わい深く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

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呪いの館

 

先日、

現場の帰りに骨董品屋さんに立ち寄って。

 

 

骨董品屋さんって、異空間。

 

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うず高く積まれた骨董家具。

窓の明りをさえぎり、店内は薄暗く。

 

雑然と陳列してあるジャンク品は塵が積もって、

手に取ると、ホコリっぽい臭い。

 

 

大きな古時計が、チクタク、チクタクと囁いて。

 

 

 

 

 

 

うーん・・・・・・・・・・・・・・・。

 

なんだろ。

すごく、視線を感じる。

 

 

 

 

誰かが、見てる気がする・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

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なんだ。オマエか。

 

ガイコツのくせに、ジロジロ見やがって。

 

目ん玉だってないくせに。

 

だけど、そんなオマエが大好きだ。

 

コレ、ください。

 

 

 

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鹿のハンティング・トロフィー、買っちゃって。

スカル付き。

 

 

 

 

最近、せっせと、

奇怪的なモン、ぶら下げてます。

 

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キモイもの、ぶら下げる。

そんな趣味です。

 

 

アーティスティックにぶち込んで

名古屋市昭和区Sさま邸   n゜1

 

今年は、雨の多い秋で。

今日も雨の中、着工。

 

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だーやま君が、ゴリゴリ掘りだして。

 

だーやま君。

男前。

アーティスティックに、コンクリートぶち込むゼー。

そんなRC(打ちっぱなし鉄筋コンクリート)職人。

 

 

 

 

完成イメージはコチラ。

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アーティスティックに、ぶち込むぜー。

そんな所存で、着工。

 

 

 

木枯らし

 

晩秋。

日に日に、気温は下がり。

 

庭木の葉も、

日に日に、地に落とし。

 

 

移り行く時のまにまに、

落ち葉で、飛び石も隠れて。

 

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夕暮れ時。

落ち葉掃きをしなくてはと思いつつ、パリパリと乾いた落ち葉を踏みしめて。

園路に、とぼとぼと歩を進め。

 

 

木枯らしの寒さに、ほうきを持つ手が、

冷え冷えと、かじかんで。

 

 

また明日、また明日。

手を揉み、玄関に足早に向かって。

 

 

うすうすと、冬の気配を感じながら。

 

 

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ニッポンのお庭を考える

 

 

シンメトリー。

西洋庭園においては、左右対称の幾何学的な美。

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アンシメトリー。

和風庭園においては、左右非対称を自然な美として捉え。

島根県-松江・足立美術館

 

 

 

芝生。そして、刈り込んだ潅木。

 

素材は同じでも、構成の違いで、

こんなにも見え方が違って。

 

 

 

どうやら、

それぞれ、根底の考え方があるんだとか。

 

西洋人は、

自然への支配欲が強く、より人工的に造園し、幾何学的にシンメトリーに。

 

日本人は、

自然を恐れ敬い、より無為自然に造園し、不自然なシンメトリーは嫌って。

 

 

 

 

シンメトリー。左右対称。

それは、絶対的な美。

だけど、うらはらに。

均整のとれすぎた美に対して、

不自然、違和感、緊張感、嫌悪感すら感じます。

 

 

 

例えばコレ。

映画監督スタンリー・キューブリックの映像美。

『2001年宇宙の旅』(1968)

『時計じかけのオレンジ』(1971)

『シャイニング』(1980)

等々・・・・・・・・・・・。

 

 

一点透視図法と、シンメトリーの構成の映像。

整いすぎたものに対して、人は緊張感や恐怖感を感じて。

絶対的な美しさがあるのにもかかわらず。

 

そんな心理を利用して、映像効果に用いたのが、奇才・キューブリック監督。

 

 

 

 

ハナシ戻って、洋風庭園と和風庭園。

どちらも、それぞれの美しさがあります。

 

 

自然を征服するのか、

自然に寄り添うのか。

 

 

整いすぎない美しさ。

DNA的に、やっぱり馴染みます。