木枯らし

 

晩秋。

日に日に、気温は下がり。

 

庭木の葉も、

日に日に、地に落とし。

 

 

移り行く時のまにまに、

落ち葉で、飛び石も隠れて。

 

014

 

 

 

夕暮れ時。

落ち葉掃きをしなくてはと思いつつ、パリパリと乾いた落ち葉を踏みしめて。

園路に、とぼとぼと歩を進め。

 

 

木枯らしの寒さに、ほうきを持つ手が、

冷え冷えと、かじかんで。

 

 

また明日、また明日。

手を揉み、玄関に足早に向かって。

 

 

うすうすと、冬の気配を感じながら。

 

 

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