蛍火の明滅滅の深かりき         細見綾子

ゆいさんちの前は、
小川が流れている。

どうだろうか、
川の幅員は、おおよそ1mほどだろうか。

田舎の山間の集落に流れる小さな川だ。

上流には、民家もまばらで、
その水は、たいへん澄んでいる。

 

先日、
夜になると蛍が舞うと、
ご紹介したところ。

 

今晩のような蒸し暑い夜には、
多くの蛍が、漆黒の闇の中を、ほのかな灯りを瞬きながら舞い踊る。

 

 

ぼくも、
昼間の疲れを癒すべく、さんざんビールを煽ってから、
焼酎片手に、フラフラと川のへりに。

 

 

 

2014-06-17 070

 

蛍。

切なくなるような懸命な明るさは、
燃え尽きるような命のはかなさも感じさせられます。

 

俳句においても、
ほたる火といえば、儚さを連想させるワードだった言えます。

 

 

 

 

 

 

なんでしょう、

川の縁で蛍を眺めていると、
かすかな、ほたる火のせいか、闇の深さを感じられます。

 

 

まるで、
ほたる火に手を引かれて、
闇に飲み込まれるような・・・・・・。

 

 

 
とても儚く、とても幽かなともしびは、
際限のない、無限に広がる闇の入口。

 

 

 

いけない。

悪酔いしました・・・・・・・・・・・。

 

2014-06-17 054