台風が、
近づいてんだか、近づいてないんだか。
そんな夜更け。
湿度は高く、随分と蒸し暑い。
しめり気が、露出している肌にまとわりつくよう。
深酒のせいか、まどろんだ意識のなか、
ゆっくりと鈍く響く頭痛は、蒸し暑い湿気と相まって、不愉快極まりなく。
窓の外の風鈴の音を遠くに聴きつつ、
漫画を片手に、焼酎を煽って。
つげ義春。
「ねじ式」(1968年)。
1968年発表の漫画です。
40歳になる僕が産まれる前の漫画です。
鬱でシュールなカンジは、あたかもダリ的で。
ダリの撮った、「アンダルシアの犬」(1928年仏)っていう映画。
カオスそのもので。
シュールレアリズム(超現実主義)です。
夢うつつのシュール(非現実)。
対極の、リアル(現実)。
現実だか、非現実だか、超現実なんだか・・・・・・・・・・・・。
余程、どうでもいいことだと、
殆ど意識のない思いのなか、おぼろげに思うのです。
無論、頭痛というリアルを感じながら。