ツバメの親子

梅雨の中休み。

とはいっても、今年は雨が少ないだろうか。

この時期、植物の成長は活発で、
草むしりも余念なくする必要がありそうだ。
ちょっと、サボると、瞬く間に草は立派に成長している。
だから、梅雨の晴れ間は、いとまを見付けては草むしりに精をだす。

地面に這いつくばって、草を引っこ抜いていると、
ピヨピヨピヨと、せっかちに鳴いている声がする。
毎年、軒先に巣をつくるツバメの赤ちゃんだ。

今年は、4匹の赤ちゃんツバメが産まれた。
親鳥が餌を持ってきたのだ。
「ハラヘッタ。ハラヘッタ。」と赤ちゃんツバメたちは、騒ぎ立てている。

すると、
そこに、ヒヨドリのつがいがやってきた。
お目当ては、真っ赤に熟したジューンベリーの実であろう。

近くの、アオダモの枝にとまって、
あたりの様子をうかがっている。

その刹那、
親ツバメが、急降下してきて、
ヒヨドリたちを威嚇しにかかった。

ヒヨドリたちは、恨めし気に、
ジューンベリーの実をあきらめ、
ウチの庭から、飛び去っていった。
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親の愛は最強だと、しみじみしていると、
勢い余った親ツバメは、ぼくにまで威嚇をしてくるのであった。

ぼくの家の軒先を間借りしているくせにと、
ぼくは、憤慨してプリプリしてしまった。

ジューンベリーの実を守ってくれただけで、感謝しよう。
気を取り直したぼくは、
幼稚園から帰ってきた娘に、ジューンベリーの実をとって食べさせてあげようとしたら、
「こんなの、いらない」と突き返され、さらにプリプリしたのであった。

梅雨の晴れ間は、
蒸し暑い。

 

 

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