線香花火

8月15日、正午。

自宅のある山間の田舎町では、サイレンが鳴り響きます。

町内放送用のスピーカーから発せられたサイレンは、山すそに反響してこだまして。

 

 

71年前の、同じ日、同じ時刻に。 昭和天皇の玉音放送が流れ、終戦が告げられました。

日本人の犠牲者・戦死者は、300万人とも。

子供達と黙祷をささげます。

 

 

 

 

1分ほどして、サイレンは鳴り止み。

こだまするサイレンの余韻にかぶせるように、アブラゼミの大合唱がフェードインしてきます。

 

 

 

その日の夜。

子供達と花火をしました。

100

 

 

近頃、夜になると、草葉の陰からは、虫の音が綺麗に聞こえます。

お盆を過ぎたあたりから、夏の終わりを感じます。

 

 

戦争犠牲者の方の無念をおもんばかりつつ、現代の平和に感謝して。

また、

これから先、子どもたちの将来が平和に過ごせるように思いを馳せ。

 

 

線香花火の、はかない火花に魅せられて、

そう思います。