名古屋市名東区Sさま邸 n゜1
先日、
初めてのプレゼンテーションで。
茶庭の提案。
名東区の閑静な住宅街。
茶の湯の心得ある、ご夫婦。
好きが高じて、ご自宅をリフォームして茶室を設えて。
茶室の入り口。
「にじり口」まで・・・・・・・・・・・。
なんとなく。
和風庭園を知る以上、にわか仕込みの茶庭知識はあるつもりで。
だけど、
いざ、
自分が茶庭を設計するとなると、身構えちゃう。
一般住宅サイズの茶庭になるので、
本格庭園を造るワケではなのですが、やっぱり身構えちゃう。
それが、茶庭。
だって、
全てにおいて理屈があるから。
そりゃ、それが、伝統だから。
例えば。
にじり口の踏み石。
敷居から8寸程離すとあります。
コレ、茶庭設計の約束事。
お客の膝を折った間隔を保って、茶室に入室しやすい配慮。
つくばいの構成も、約束事が多くて。
茶事において、
手を清め、身を清める、大切な露地の構成。
にじり口までの10歩内外とする決まり。
はたまた、 役石といわれる配石構成。
さらには、 つくばい周りは植栽が少なめにするとか。
これ、お客さまのお着物を汚さないための配慮。
その他、
塵穴は、にじり口付近に設けるとか。
灯篭の、火口の向きとか。
飛石の、打ち方とか。
待合腰掛。関守石。雪隠・・・・・・・・・・・・。
茶庭には、
昔々からの、決まり事と、理屈があって。
現代風に簡素化するのは面白いけど。
茶道の理屈は理解したうえで、現代風にアレンジしたい。
茶事もてなす亭主が笑われないような、
理屈かなった茶庭で基本構成して。
また、
現代風なデザインに違和感なく融和させる。
今の住宅事情に相応しい茶庭を考えてます。
茶庭は、
知れば知るほど、面白い。