風鈴が、秋風に揺れて。

ある日の夕暮れ。

彼岸も過ぎて、
秋の気配が色濃くなって。

 

夕暮れが、すいぶんと駆け足で。
帰宅を急ぐ、子供のように。

夕暮れ

 

カン、カン、カン、カン・・・・・・・。

遠くの踏切の音に混じって、
チリン、チリンと風鈴の音。

 

なんだか、寒々しく感じる、
ある秋の夕暮れ時。