夏の終わりのハーモニー 夏の或る日の、夕刻。 夏の終わりとはいえ、日中は焼けるような暑さ。 焼けた肌に、ぽかぽかとした熱を感じ。 陽が傾き、風が少しだけ涼しく感じる時刻。 西の空を見遣ると。 入道雲に、斜陽が差し。 近頃は、セミの鳴き声が、弱々しくて。 過ぎ行く風に、夏の終わりを感じて。 焼けた肌は、過ぎ行く夏の跡。