名古屋市名東区Sさま邸 n゜4
菜種梅雨。
春先の、雨天の中。
にじり口の踏み石の据付け。
ワッショイ、ワッショイ。
4人がかりで、踏み石の搬入。
重さ、130kg。
カッパ姿の、施主様。
にじりチェック。
にじり具合の、確認。
にじり口から、5寸程離し。
コレ、客人が、にじった時にひざが当たらない程度の離隔寸法。
また。
にじり口から、8~9寸程、踏み石の天端を下げて。
コレ、客人が、にじり易い高さ寸法。
にじり口。
日常と、非日常との境界線。
浮世と、茶室の境界線。
潜り(くぐり)の動作。
人の動作を、小さく限定する機構。
わざわざ狭小にすることにより、
心の在り様を謙虚にする目的が、潜り(くぐり)。
にじり口の前の、踏み石。
客人が、にじり易いように、石を据え付けるのが。
それが、亭主のおもてなし。
また、
客人が、不便に身をかがめて潜るように、石を据え付ける。
それが、亭主の数寄。
そんなこんなで、
雨のなか、にじりまくって。
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